Kudo3D製PSPレジン容器の扱い方

2016-08-17T12:07:55+00:00

硬化層の剥離は、ボトムアップ型光造形(SLA)3Dプリンターの機能性を決める一番重要なポイントです。その故、レジン容器(コンテナ、vat等とも言います)は、一見簡単そうなデザインですが、ボトムアップ型光造形(SLA)3Dプリンターにとって一番重要なパーツです。 Kudo3D製のレジン容器は、特許出願中の受動自己剥離(PSP)技術を用いたレジン容器で、硬化層の分離力をできるだけ抑えています。 この記事は、PSPレジン容器の扱い方を説明します。     PSPレジン容器とは? PSPは、受動自己剥離(Passive Self-Peeling)のことです。これは、Kudo3Dの3Dプリンターが成功できる秘密です。硬化した積層をレジン容器から強引に剥離させるではなく、少し柔軟性を持っているPSPレジン容器で硬化層が一枚一枚分離するように設計されています。モーターなど外部の部品は一切頼っていません。 この技術の下で、分離力は降下でき、出力速度は大幅に向上させました。大きい造形でも、細かいデテールでもキレイに表現できます。 レジン容器の中には、シリコンが入っています。透明なシリコンは、レジンに接触しましたら、曇っているようになってしまいます。それに、シリコンは、レジンと一緒に硬化されることもあります。この問題を解決するには、シリコンの上にはテフロンシートが貼ってあります。レジン容器の寿命もこれで延ばせます。   Kudo3D製PSPレジン容器の歴史 初代PSPレジン容器~最新版PSPレジン容器 2014年5月Kickstarter募金キャンペーン当時、Titan 1と共に初代PSPレジン容器を発表いたしました。あの頃、アクリル板、シリコンとテフロンシート、この3つの部材で組み立てました。データの出力は実現しましたが、長時間で使用しますと、シリコンとプラスチック製の壁の間にレジンが流れ込んでしまい、レジン容器の耐久性に懸念がありました。しかし、そのシンプルなデザインで、お客様はDIYで簡単にレジン容器を修理することは可能です。 初代設計を改善する為には、Kudo3Dは、PSPレジン容器の接着方法に手を打ちました。それが二代目のレジン容器です。しかし、3DM社製のレジンは、この新しいレジン容器に使っている接着剤に反応し、レジン容器の壁を緩めてしまうことがあると分かりました。 その頃、3DM社のレジンをご利用になるお客様は、出力後、レジン容器をキレイに掃除しなければなりませんでした。しかし、3DM社以外のレジンでは、レジン容器の寿命は、初代設計より長いです。 試行錯誤をして、Kudo3Dはやっとレジン容器の設計を再改善し、どのようなレジンでも長く使えるレジン容器を開発しました!それが、現在販売中の三代目です! ソフトシリコン?ハードシリコン? ソフトシリコンはネバネバです。 ハードシリコンは全然違う! ご存知のお客様も大勢いらっしゃると思いますが、Kudo3Dは2種類のレジン容器を販売しております。ソフトシリコン製の物と、ハードシリコン製の物です。 さて、その使い分け方は何でしょう? ソフトシリコン製: 名前の通り、テフロンシートの下には、ソフトなシリコンが入っています。テフロンシートとシリコンの間の付着力は高いです。 ソフトシリコンはネバネバです。指で触ってみます(通常、なるべく触らないでくださいね)と、指にシリコンが付いてしまうように感じます。ソフトシリコン製のPSPレジン容器は、小さい造形物、例えば、指輪やミニチュア等におススメです。分離力はハードシリコンのものより低いですので、初心者にもおススメです。 しかし、ソフトシリコン製のレジン容器は、ハードシリコン製のものと比べると、テフロンシートが反りやすいですので、大きい造形物や滑らかな表面仕上げが必要な造形の出力は難しいです。 ハードシリコン製レジン容器は、ハードシリコンの上にテフロンシートがあります。テフロンシートとシリコンの付着力が比較的に低いです。シリコンを触ってみてください。少し硬く感じます。ハードシリコン製のレジン容器は、反りが少ない為、大きい造形が出力できます。 しかし、分離力は高い為、出力速度は低く設定してください。   PSPレジン容器の寿命を延ばせるためには? レジン容器のシリコンは、テフロンシートで守られていますが、テフロンシート自体も、寿命があります。分離力が高ければ、テフロンシートが反ってしまいます。テフロンとシリコンは、化学成分から見ると、互いに対する抵抗性が高い為、永久に接着させる方法は、残念ながら、ございません。反りがひどくなった場合、レジンがテフロンシートの下に流れ込んでしまいます。しかし、シリコンが壊れていない限り、テフロンシートを交換することは可能です。 ハードシリコン製のレジン容器では、両面テープでテフロンシートを再接着することができます。 ソフトシリコン製のレジン容器では、壊れたテフロンシートを剝し、新しいテフロンシートをゆっくり貼ってください。詳しくは、掲示板の書き込みもご参考ください。 レジン容器の寿命を最大限に延ばせるため、必ず、分離力を下げ、造形物を落とさないようにパラメーターを設定してください。造形物の収縮のせいで、テフロンシートが反ってしまう可能性があります。 硬化層とテフロンシートの付着力が高くなると、レジン容器は、出力の際、すこし上げられることがあります。その上げられた高さが、分離力の目盛りです。5mm以上も上げられる場合、パラメーターを調整してください。 分離力に影響する要因はたくさんあります。それをちゃんとコントロールできればレジン容器の寿命を延ばせます。 下記の手段は、その例です: 投写面積(断面面積を下げること) 投写映像のパターン(丸と四角を避けること) 造形の向き(同じパターンが同じところで積み重ねることを避けること) リフト速度(下げること) 露光時間(短い露光時間は、レジンとテフロンシートの付着力を下げられる) レジンの反応性(レジンの温度が高くなると、テフロンシートは反りやすい) ファンデルワールス力による硬化されたレジンとテフロンシートの吸着力(吸着力の低いレジンを使用すること) 積層ピッチ(薄い積層の方が、テフロンシートとの吸着力が低い)   レジン容器の寿命を延ばせるゴールデンルールを覚えましょう! "分離力を下げること!" 分離力を下げる方法を身に付けましたら、一つのレジン容器で造形物を100個以上も出力することが可能です。3Dプリンターの構造とそれぞれの出力原理を理解しましょう。  

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